menu

いわしが伝える地域のアイデンティティ

地域はいわしと共に生きてきた。

千葉県の九十九里浜では江戸時代からいわし漁が盛んだ。地域に伝わる料理も「いわしのなめろう」「いわしのつみれ汁」「いわしのお刺身」「いわし丼」「いわしのタタキ」「いわしフライ」「いわし天ぷら」等、バラエティに富んでいる。

九十九里浜の中央に位置する九十九里町・片貝漁港のすぐ横に「九十九里の魅力発信基地!」海の駅九十九里がある。直売コーナーとフードコートからなる、この複合施設に、平成27年4月に「いわし資料館」がオープンした。片貝漁港はいわし漁の本拠地。この地域の人々は、いわしと共に暮らしてきた。3,000匹のいわしが泳ぐ水槽が観光客を出迎える「いわし資料館」は、この地域の歴史と産業を正確に伝える。地域住民も、「いわし資料館」の存在により、自分たちの地域が培ってきたアイデンティティを共有することが出来る。

九十九里町には、かつて、町営の九十九里いわし博物館があった。事故により閉館したが、町民からの博物館再開を求める声が「いわし資料館」のオープンを後押しした。地域を愛する住民にとって、自らの存在の証となるアイデンティティは重要だ。

都市農村交流課 プロデューサー 石井和裕

「九十九里の魅力発信基地!」海の駅九十九里

住民が主役になっている「いわし資料館」

3,000匹のいわしが泳ぐ水槽

フードコートで提供するいわし料理

お電話でのお問い合わせ

03-5232-6866

WEBからのお問い合わせ

お問い合わせフォームへ

関連記事

  1. 良き伝統を次の世代に結ぶ小江戸の人材育成

    蔵の街は市民の力で維持されてきた。埼玉県川越市は、明治時代の川越大火にも耐えた蔵が多く残っている…

  2. 路面店で⽇本酒県を伝える。

    流行発信地の青山に期間限定バーをオープン。九州で⽇本酒県といわれているほど酒造りが盛ん。多くの蔵…

  3. シンボルを駅に設置する。

    駅は玄関であり来訪者との接点。白河関は奥州三古関のひとつに数えられている国指定史跡。奈良時代から…

  4. フォトジェニックな女子旅のまち

    犬山に行けば「必ずカワイイ写真を撮影できる」ブランドを確立した城下町。3年前までは「猫も歩かない…

  5. 京都市のイベントがクリスマスや桜の季節に行われない訳

    リピーターを増やす観光イベントの在り方。日本最大の観光都市である京都市では、様々な観光イベントが…

  6. 古墳時代が町の顔

    7名の町の有志の方の発案から始まった。千葉県芝山町は、人口約7,500人。日本一短い私鉄である芝…

  7. 美味しい水の街を駅前で伝える

    日本一の湧水巡りを出来る街神奈川県秦野市は2015年に環境省が名水百選選定30周年の記念で開催し…

  8. はみ出してみる。

    驚きも約束の対象にブランドとは「約束」。地域産品(食)ブランドの「約束」の対象は「美味しさ」だけ…

PAGE TOP