戦国武将など歴史上の人物が人気なのには理由がある。
広告業界では「芸能人に頼ったブランディングは危険である」ということが共通認識になっている。なぜなら「価値提供の約束」であるブランドは、あくまで商品、サービス(または地域)が提供できる価値を消費者に約束しなければ、ブランドの本質に反するからだ。そして、広告等に起用する芸能人の価値を商品、サービス(または地域)の価値にしてしまうと、たとえば、その芸能人にスキャンダルが発生し芸能人自身の価値が暴落してしまうと、商品、サービス(または地域)の価値も暴落するリスクを背負うことになる。だから、広告等に起用する芸能人は、ブランディングではなく、あくまで認知向上や興味喚起のための役割に限定されなければならないのだ。
地域ブランディングを行う際に、戦国武将などの歴史上の人物が起用されることが多い。なぜだろう。まず、戦国武将は歴史の教科書で学び、日常においても、その偉業、歩み、活躍した場所、性格、その他が知られているので価値を伝える手助けになりやすいこと。そして、芸能人と違ってスキャンダル等で、急に価値が暴落するリスクがほとんどないことが挙げられる。
歴史上の人物が起用は鉄板だ。
都市農村交流課 プロデューサー 石井和裕

静岡県のキャンペーンポスター(JR東海)