menu

地域の力を維持するための景観と建物の保全

地域の歴史を守り伝える風光明媚な景観

兵庫県神戸市垂水区の舞子エリアは長い歴史のある景勝地。明石海峡の向こうに淡路島を望む。平安時代から歌に詠まれ、平清盛が宴を催したという言い伝えもある。江戸時代の旅行案内には松並木を行き交う人々が描かれ、後に明治時代から大正時代には有栖川宮御別邸をはじめとする別邸・別荘が多く建てられた。1950年代には「東洋一の臨海公園」として宣伝され、その名は全国に知れ渡った。日本全国に「舞子」という地名が存在するが、その多くは、景勝地として人気があった「舞子の浜」にあやかった命名と言われている。

近代化、道路の拡張、明石大橋の建設等で多くの松原は失われたが、このエリアには、今もリゾートホテルやレジャー施設が建ち並んでいる。そして高級住宅地としても知られている。その象徴として、この地域が古くからの景勝地であったことを象徴する松林と砂浜を復活し、歴史ある建物が舞子公園に移築されている。また、神戸市は、神戸市都市景観条例に基づく都市景観形成地域等に指定し景観を維持しながら、風光明媚な舞子や明石海峡大橋等の景観を生かした駅前立地の住宅の供給を計画している。

放置すれば失われがちな地域の力は景観と象徴的な建物の保全によって維持されている。

都市農村交流課 プロデューサー 石井和裕

舞子海上プロムナードからの眺望。松林の向こうに有栖川宮邸跡地のリゾートホテル。砂浜が見える。

明石大橋の脇に移築された神戸の貿易商・呉錦堂が建てた別荘・移情閣(孫文記念館)。

お電話でのお問い合わせ

03-5232-6866

WEBからのお問い合わせ

お問い合わせフォームへ

関連記事

  1. フォトジェニックな女子旅のまち

    犬山に行けば「必ずカワイイ写真を撮影できる」ブランドを確立した城下町。3年前までは「猫も歩かない…

  2. 「30分間の滞在時間」で商店街が再生

    なぜ「消えゆく灯」は10年後に注目の商店街になったのか?「消えゆく灯」(1999年10月10日熊…

  3. 「トライからミライへ」タグラインが伝えるブランド

    過去の歴史を大切にし、未来へ伝える「高麗の郷ブランド」。天皇陛下が私的旅行で訪問されたことで注目…

  4. ナンバーワンには高いブランド価値がある

    何を約束し地域の強みを伝えるのか?「ブランドとは約束である」。約束するのであれば、より価値が高い…

  5. ゆるキャラによる地域ブランド発信のありかた

    くまモンのブレイクには理由があった。全国各地で自治体や団体によるキャラクター(ゆるキャラ)が誕生…

  6. 商店街、商工会と制作会社がつながり生まれたガルパンブーム

    地元が楽しければ外から人がやってくる。「ガールズ&パンツァー」通称ガルパンは、戦車に乗った女子高…

  7. 美味しい水の街を駅前で伝える

    日本一の湧水巡りを出来る街神奈川県秦野市は2015年に環境省が名水百選選定30周年の記念で開催し…

  8. 駅前のコンビニ空き店舗にみんなの店を作る

    地域産品やオリジナルメニューが地域住民を繋ぐ。JR黒田原駅前に、いかにもコンビニエンスストアであ…

PAGE TOP