menu

キャッチフレーズで何を伝えるか

独自価値をイメージできるキャッチフレーズか?

日本全国の自治体や地域は競い合う時代になっている。限られた市場規模を奪い合っているのだ。たとえば、移住においても「都心から移住したい」と考えている一握りの生活者に地域ブランドを伝え魅力を理解していただき移住を検討していただく必要がある。どこが優れているのか、何を生活の中で提供できるのか・・・。

移住・交流イベントでは、たくさんの地域のブースが会場に並ぶ。「都心から移住したい」と考えている来場者は、限られた時間の中で興味のあるブースにだけ立ち寄ることになる。だから、キャッチフレーズが重要となる。ただ面白い、興味を引くだけではなく、どのような地域なのかを明確に、短い言葉で示すことが重要だ。そこで大切になるのは、その地域の独自価値。

様々な地域で魅力発掘のためのワークショップを開催すると、以下のような意見が発表される。
●都心から程よい距離
●富士山が見える
●自然が豊か
●住んでいる人が優しい

・・・などなど。

いずれも、該当する自治体が山ほど存在するので、その地域の独自価値を表現するには至らない。あしがらブランドの「水源」、海の京都の「和の源流」といった言葉は、独自価値を表現できているが、やはりキャッチフレーズを開発する途中で「自然が豊か」「住んでいる人が優しい」といった意見がワークショップでは発表されていた。その段階まででディスカッションを終えるか、さらに突き詰めて独自価値を見つけ出すか、そのプロセスの違いによって生じる効果の差は大きい。

都市農村交流課 プロデューサー 石井和裕

自治体のキャッチフレーズ

お電話でのお問い合わせ

03-5232-6866

WEBからのお問い合わせ

お問い合わせフォームへ

関連記事

  1. 「日本一の自転車の街」になるための方法とは。

    「ジャパンカップ」であることに意味がある。前橋市、尾道市、富山市、等々、自転車の街を呼ばれる地域…

  2. 地域イベントで地元にブランドを浸透させる。

    地域の食イベントが地元のファンを創る。全国各地でマルシェや産直販売イベント、もしくは、イベント会…

  3. 「量」はブランド力となり得るか

    大量生産地ならではのブランド化の悩みとは?茨城県は首都圏の食を支える大農業地帯。その中でも鉾田市…

  4. 眠っていた「神の箱庭」を発掘する

    海水浴とカニの地域が実はパワースポットだった。京都市内から車で2時間30分。日本海に面したエリア…

  5. 武蔵小杉人気の根底に残る土地の記憶

    高価格帯のタワーマンションがここに建つ理由があった。タワーマンションが建ち並ぶ武蔵小杉は「住みた…

  6. 「自分のまちは自分たちがつくる」という市民の約束

    鯖江市民主役条例が創る地域ブランド鯖江市は眼鏡産業が盛んで100年以上の歴史を積重ねてきた。眼鏡…

  7. 市庁舎で地域ブランドを伝える。

    世界遺産のある街並みが現代風に復活「富岡製糸場と絹産業遺産群」が世界文化遺産に登録され群馬県富岡…

  8. 地域産品の力を見極める高級飲食店のシェフならでは立ち位置

    食イベントでの試食アンケートでは把握できない事とは?「良いモノなのに、なぜ売れない」「ブランド力…

PAGE TOP