menu

インバウンド観光の受容性を調査する。

日本政府観光局の推計によると、2017年7月の訪日外国人旅行者は前年同月比16.8%増の268万2千人で、単月として、過去最高を記録した。7月までの累計値は前年同期を243万人上回り、同17.3%増の1,643万9千人となった。2017年1~7月に日本を訪れた訪日外国人旅行者は1643万8800人。前年同期に比べて17.3%も増加している。例えば、兵庫県の日本海側にある城崎温泉を訪れる訪日外国人旅行者は直近5年で36倍に増えている。2020年の東京オリンピック・パラリンピックの開催を控え、日本全国が、訪日外国人旅行者の増加が地域経済の救世主になるのではないかとして注目している。

訪日外国人旅行者の増加を目標に、標識や観光サイトの多言語化や通訳ボランティアの育成などを行っている地域は多い。しかし、肝心の地域の魅力づくりについては手つかずになっている場合もある。日本人とは異なる生活環境や価値観で生活してきた外国人が、地域で生活する人が思いもよらない場所を観光資源として高く評価するケースが多々ある。例えば、京都府の伏見稲荷大社、秋葉原のフクロウカフェ、三重県のなばなの里のイルミネーション、茨城県の牛久大仏などがそれにあたる。また、逆に、地域の人が自信を持って推薦した観光資源が外国人には受け入れられないケースもある。観光資源としては良いがアクセスの評価がとても低いという結果が出る場合もある。

そのため、外国人を調査モニタとしてモニター調査を行うことが必要となる。実際に外国人に足を運んでいただき、体験していただいた評価を把握することで、訪日外国人旅行者を増加させるための強みと弱みが明らかになるのだ。

都市農村交流課 プロデューサー 石井和裕

モニターツアー

お電話でのお問い合わせ

03-5232-6866

WEBからのお問い合わせ

お問い合わせフォームへ

関連記事

  1. 一人のスーパースターが農業・商業・観光業を変える。

    地域活性の起爆剤になるのは「よそ者、若者、ばか者」といわれる。唐澤秀さんは2008年に茨城県鹿嶋…

  2. いま再びブームの兆し!? 地域通貨って、いったい何?

    国を挙げての「キャッシュレス化」の推進が地域通貨復権の追い風に!?最近、スマートフォ…

  3. 地域産品開発に欠かせない試食調査

    各地で地域産品の開発が行われている。特に他の地域の産品との差別化に有効で利益を大きくとれる加工食品の…

  4. 「生活文化に裏打ちされた海の食」からの観光戦略

    長い歴史を持つ漁港が育てた観光資源で差別化千葉県勝浦市は千葉の房総半島に位置している。房総半島は…

  5. 「トライからミライへ」タグラインが伝えるブランド

    過去の歴史を大切にし、未来へ伝える「高麗の郷ブランド」。天皇陛下が私的旅行で訪問されたことで注目…

  6. 眠っていた「神の箱庭」を発掘する

    海水浴とカニの地域が実はパワースポットだった。京都市内から車で2時間30分。日本海に面したエリア…

  7. クリスマスイルミネーションで地域を表現

    富士山は誰のものかを主張「富士山論争」というものがある。山梨県が「富士の国」を自称し、静岡県は「…

  8. いわしが伝える地域のアイデンティティ

    地域はいわしと共に生きてきた。千葉県の九十九里浜では江戸時代からいわし漁が盛んだ。地域に伝わる料…

PAGE TOP