ソムリエが日本酒で地域をPRする動きも
日本政府が日本酒、焼酎、泡盛の輸出促進に向けた新たな指針を取りまとめた。世界の標準的な取引チャネルとなっているワインの市場を活用し、ワインのバイヤーに働き掛けて販路を拡大策を投下していくことになったのだ。過去の日本酒の伝統や商慣習を覆す大きな転換だ。これにより、輸出を通して、地域を海外の方に知っていただく機会が増えていくと考えられる。訪日外国人観光客を対象に酒蔵ツアーなど体験機会も増加が見込まれる。
すでに、世界で最も権威のあるワインコンベンションIWC(International Wine Challenge)において「日本酒部門」が設立されており、受賞した日本酒は世界各国から注目を集めている。そのため、地域ぐるみで、日本酒への知識も豊かな著名なソムリエに地域振興を目的とした業務を依頼することも目立ってきている。
日本酒造りは基本的にその土地の「水」と「米」から始まる。日本酒造りは、その地域を表現する産業なのだ。
都市農村交流課 プロデューサー 石井和裕

幹線道路に面した亀田酒造株式会社(千葉県鴨川市)。