子育てママが消費を動かしている。
民間企業が子育てママに注目している。ママの意見を取り入れての商品開発、ママに向けた広告展開、ママとの接点を活かしたセールプロモーション・・・。日本のママ白書に掲載された調査資料を見ると「家庭消費の決定権の80%以上は子育てママが握っている」ことがわかる。また、購入する商品選び、住宅選び等についても情報収集をしているのは子育てママだ(お子様が未就学のうちに移住したい希望が強い)。
自治体のプロモーションにおいても子育てママにターゲットを絞った展開をしているケースが増えている。移住定住をPRするための情報発信を行ったり、商品サンプルを配布する場が求められている。ファミリー層に購入していただける特産品開発をするための調査を行う場合も多数ある。
これまでは、たとえば駅であったり、たくさんの人がいる場所でイベントプロモーションを行うことが良いこととされてきた。しかし、きめ細かなマーケティング活動が必要な時代が到来し、プロモーションの量だけでは課題を解決できないということが明らかになった。そのため、同じイベントを開催する場合でも、誰にリーチ(情報を到達させる)することができるイベントなのかが重要になる。子育てママイベント「BABY & KID’s FESTA」は二子玉川、たまプラーザ、深川といった高額所得者が多いエリアを含む首都圏で開催されている。来場者の多くは消費や体験などに興味を持つアクティブな子育てママ。毎回、1会場あたり3,000~8,000人を集めている。民間企業と同じように自治体や観光協会のブース出展も可能となっている。
都市農村交流課 プロデューサー 石井和裕

高額所得者が多く居住するたまプラーザで開催された「BABY & KID’s FESTA」。