menu

スムーズに地域産品ブランド商品を拡大する方法

定着した地域産品ブランドは、地域に安定した収益をもたらすが、長期的に見ると停滞し、次第に縮小していくことは避けられない。そこで、地域産品ブランドのリニューアルや拡大を図る必要が生じる。最近では、山梨県甲府市の銘菓として知られる桔梗屋の桔梗信玄餅が、地域産品ブランド商品の拡大に成功している。

桔梗信玄餅は多くの人に愛される山梨の代表的な銘菓。桔梗屋は“ふるさとの味”をコンセプトに、手作りの味わいにこだわって製造・販売を続けている。小さな容器にきな粉をまぶした3切れのお餅が入っており、特製の黒蜜をかけていただく。土産の定番品だ。しかし、いつ、若い世代に受け入れられなくなってしまうかわからない。桔梗屋は、まったく新しい菓子を開発するのではなく、桔梗信玄餅のブランド力を活かした商品のバリエーションを続々と誕生させた。

桔梗信玄餅生ロール、桔梗信玄生プリン、桔梗信玄餅アイス、桔梗信玄餅クレープ・・・。いずれも、桔梗信玄餅でおなじみとなった濃い黒蜜と自家製粉の挽き立てきな粉、そして信玄餅を使った商品。また、甲府駅に隣接する甲州夢小路にカフェ業態店舗「黒蜜庵きなこ亭」を開業。見た目にもボリューム感のあるドリンクとデザートをメニュー化した。これが若い世代に人気となって、桔梗信玄餅の人気も再び高まることとなった。

定着した地域産品ブランドは、美味しさや安心の約束がある。その強みを上手く生かすことで、古くからのブランドはさらに強固な約束を消費者と結ぶことが出来るのだ。

都市農村交流課 プロデューサー 石井和裕

桔梗信玄餅パフェ

お電話でのお問い合わせ

03-5232-6866

WEBからのお問い合わせ

お問い合わせフォームへ

関連記事

  1. 東京で伝えなくても伝えられる場所はある。

    アウトレットパークで開催される地域ブランド販売催事新春セール時期に茨城県阿見町のあみプレミアム・…

  2. キャッチフレーズで何を伝えるか

    独自価値をイメージできるキャッチフレーズか?日本全国の自治体や地域は競い合う時代になっている。限…

  3. 品質・風味の低下を防ぐ

    ルールで守る必要性が生じた下仁田ネギの味ブランドとは、言い換えれば「約束」。消費者の立場では、最…

  4. 「新之助」は何を「約束」するブランドなのか。

    デザインだけではブランドは作れない。「コシヒカリと双璧をなすプレミアム米として育てたい」としてデ…

  5. 「生活文化に裏打ちされた海の食」からの観光戦略

    長い歴史を持つ漁港が育てた観光資源で差別化千葉県勝浦市は千葉の房総半島に位置している。房総半島は…

  6. 保存食の新たな使い方を下町の旧製本所で提供

    瓶詰、缶詰、保存食のセレクトショップを清澄白河に開業。「佐渡保存」ブランドで佐渡島の素材を使った…

  7. ホンキで高品質な地域産品ブランド化に挑戦する

    認知向上とは異なるブランドづくりとは?自治体が認証する地域産品ブランドは、大きく2つに分けられる…

  8. いわしが伝える地域のアイデンティティ

    地域はいわしと共に生きてきた。千葉県の九十九里浜では江戸時代からいわし漁が盛んだ。地域に伝わる料…

PAGE TOP