menu

地域づくりはコミュニティづくり

街づくりの集大成は神社の復活だった

日本橋が変わった。平日はビジネスマンが行き交い、休日は百貨店に人が集まる、逆に言えば、休日は百貨店以外は閑散としていた古い街だった。ところが、三井不動産が中心となり官民一体で進めた「日本橋再生計画」により、休日もにぎわう繁華街に生まれ変わった。再生のコンセプトは「残しながら、蘇らせながら、創っていく」。その街づくりの集大成が「福徳神社」の復活と「福徳の森」だった。

江戸時代からの由緒ある稲荷神社であったのにもかかわらず、時代にほんろうされ、ビルの合間にある小さな祠のような状態だった「福徳神社」を街づくりの一環として再建したのだ。そして、周囲には木を植え森を作った。さらには、ビルとビルの間の道路を参道として、新たな賑わいの起点に。参拝する人が絶えず、新しい地域コミュニティの核が生まれた。夜間にはライトアップも行われ、2016年には、上空をきらめく本物の「流れ星」とイルミネーションが連動する、という「NIHONBASHI-願いの森」というロマンチックなイベントも開催され多くの女性が訪れた。

神社という日本古来からのコミュニティ拠点は現代の街づくりでも機能するのだ。

都市農村交流課 プロデューサー 石井和裕

都心のオシャレなパワースポットになっている。

お電話でのお問い合わせ

03-5232-6866

WEBからのお問い合わせ

お問い合わせフォームへ

関連記事

  1. 港の食堂1つで地域のイメージを変えることもある

    市民にすら知られていなかった水産業はなぜ再認識されたのか?神奈川県平塚市は湘南地区に位置する。湘…

  2. 地域ブランドを訴求する動画づくりは強みの明確化が重要

    表現手段の検討の前に行うこととは?各地で地域ブランドを訴求するための動画コンテンツが盛んに制作さ…

  3. シンボルを広場に設置する。

    商業施設と公園の官民連携が「七重の塔」を誕生させた。神奈川県海老名市は東京から50km(小田急線…

  4. 下町から学べる「地域の誇り」と「住んでよし訪れてよし」

    自分の住む町会の名前を背負って歩く深川地区の人々観光庁は「観光地域づくり」の理念を「住んでよし、…

  5. 眠っていた「神の箱庭」を発掘する

    海水浴とカニの地域が実はパワースポットだった。京都市内から車で2時間30分。日本海に面したエリア…

  6. 色で注目を集める。

    黒が強い印象を植え付ける。水郷として知られる下総佐原(千葉県香取市)の蕎麦処・小堀屋本店の建物は…

  7. 「自分のまちは自分たちがつくる」という市民の約束

    鯖江市民主役条例が創る地域ブランド鯖江市は眼鏡産業が盛んで100年以上の歴史を積重ねてきた。眼鏡…

  8. シンボルを駅に設置する。

    駅は玄関であり来訪者との接点。白河関は奥州三古関のひとつに数えられている国指定史跡。奈良時代から…

PAGE TOP