menu

「自分のまちは自分たちがつくる」という市民の約束

鯖江市民主役条例が創る地域ブランド

鯖江市は眼鏡産業が盛んで100年以上の歴史を積重ねてきた。眼鏡フレーム全国シェアは95パーセント。“めがねのまち”として知られている。そんな鯖江市の、もう一つの顔を創りだしているのは鯖江市民主役条例の存在だ。平成22年に公布されている。「市民でつくる世界のSABAE」をキャッチフレーズ。その核になっているのは「提案型市民主役事業化制度」だが、そうした制度だけではなく、鯖江市では多くの市民が主役の取り組みが行われている。その勢いは条例の公布から10年近くを経ても衰えを知らない。

例えば、2014年にスタートした「鯖江市役所JK課」というプロジェクト。鯖江市の女子高生が主体となり、自分たちのまちを楽しむ企画や活動を行っていくという活動だ。JK課のルールは「女子高生が自分で考え、企画し、実行する」の1点のみ。プロジェクトの主役はあくまでもJK=女子高生あり、市役所職員や大人たちは、裏方として助言やサポートをするにすぎない。現在、JK課5年目を迎え、6つの高校、43名が参加し活動をしている。仮装したり宝探しをしたり清掃活動にエンターテインメント性を付け加えて楽しみながらまちを掃除する「ピカピカプラン」、特産品を活用した商品開発、イベント等、様々な活動に取り組んでいる。

「鯖江市地域活性化プランコンテスト」は2018年に11回目を迎えている。第11回のキャッチフレーズは「市長をやりませんか?」。「鯖江市長になって未来の鯖江を創る」がテーマの「鯖江を遊び場に変えるコンテスト」。大学生を対象とし、全国から明日のリーダーになる人材を募集している。

こうした取り組みが続くことで「鯖江市の主役は市民」という地域の約束が守られ、鯖江市の魅力が全国に向けて発信されている。

お電話でのお問い合わせ

03-5232-6866

WEBからのお問い合わせ

お問い合わせフォームへ

関連記事

  1. 鬼伝説が裏付ける地域の先進性。

    京都府北部、「海の京都」の一角に位置する大江山連峰は、ブナ林が原生林として残るハイキングにも最適の地…

  2. 民間の力で浸透する流山市の地域ブランド・アイデンティティ

    流山市は、なぜ「買って住みたい街」ランキング6位にまで躍進したのか?行政による地域ブランド開発で…

  3. 食提供で観光施設が変わる。

    ばら寿司とぼたもちで女性に人気に豪商 稲葉本家は織田信長家臣、美濃の稲葉一族の末裔と言われ、江戸…

  4. シンボルを広場に設置する。

    商業施設と公園の官民連携が「七重の塔」を誕生させた。神奈川県海老名市は東京から50km(小田急線…

  5. 「30分間の滞在時間」で商店街が再生

    なぜ「消えゆく灯」は10年後に注目の商店街になったのか?「消えゆく灯」(1999年10月10日熊…

  6. 「トライからミライへ」タグラインが伝えるブランド

    過去の歴史を大切にし、未来へ伝える「高麗の郷ブランド」。天皇陛下が私的旅行で訪問されたことで注目…

  7. フォトジェニックな女子旅のまち

    犬山に行けば「必ずカワイイ写真を撮影できる」ブランドを確立した城下町。3年前までは「猫も歩かない…

  8. 地域にオンリーワンを見つけ出す

    「女子サッカー」というマイナー競技であっても市のシンボルになる理由とは?全国には約1,700の市…

PAGE TOP