menu

古墳時代が町の顔

7名の町の有志の方の発案から始まった。

千葉県芝山町は、人口約7,500人。日本一短い私鉄である芝山鉄道が成田市との間を結び、市域の多くは成田空港の滑走路の延長線上にあるために多くの航空機が上空を飛び交う。そんな芝山町のキャラクターは埴輪。芝山町に人々が生活し始めたのは1万年以上も前にさかのぼり、特に古墳時代後期と言われる6世紀から7世紀の初頭にかけて、見事な文化の華を咲かせたことが、出土する埴輪や遺物から明らかになっている。

埴輪の表情に見られるようなおおらかで、町民が心をひとつに合わせられる古代の祭りを起こし、豊かな町づくりをしようと、7名の町の有志の方の発案で始まった「芝山はにわ祭」は、今では、多くの町民が参加する町民行事となっている。町内を走る幹線道路は「芝山はにわ道」と命名され、道路傍に大きな埴輪が設置されるようになった。自動販売機は埴輪柄。町内で作られる米のパッケージにも埴輪のイラストがデザインされている。7名の町の有志の方の発案は、時を経て町内外に浸透した。

町民は、古墳時代から人々が暮らした豊かな土地であることを誇りに、この地域で生活している。

都市農村交流課 プロデューサー 石井和裕

地図に記された「はにわ」の文字。

埴輪の連続柄が施されている。

お電話でのお問い合わせ

03-5232-6866

WEBからのお問い合わせ

お問い合わせフォームへ

関連記事

  1. 農家のブランドを示す商品

    象徴的な1つの商品で表現する。「自然野菜のら」は千葉県我孫子市の畑で土作りにこだわり、農薬・化学…

  2. 観光に役立つとは限らない世界遺産

    世界遺産登録の本当の意味とは?諮問機関がユネスコに対して、古代遺跡「『神宿る島』宗像・沖ノ島と関…

  3. いわしが伝える地域のアイデンティティ

    地域はいわしと共に生きてきた。千葉県の九十九里浜では江戸時代からいわし漁が盛んだ。地域に伝わる料…

  4. マルシェだからできるテストマーケティング

    人気のマルシェに意欲的に出展する自治体が増えてきている。自治体は何を目的としてマルシェに出展する…

  5. 下町から学べる「地域の誇り」と「住んでよし訪れてよし」

    自分の住む町会の名前を背負って歩く深川地区の人々観光庁は「観光地域づくり」の理念を「住んでよし、…

  6. アニメのファンが、地域のファンになる。

    一過性のブームで終わらせない、聖地とファンの繋りづくり。埼玉県秩父市では、2011年からアニメ「…

  7. ゆるキャラによる地域ブランド発信のありかた

    くまモンのブレイクには理由があった。全国各地で自治体や団体によるキャラクター(ゆるキャラ)が誕生…

  8. いま再びブームの兆し!? 地域通貨って、いったい何?

    国を挙げての「キャッシュレス化」の推進が地域通貨復権の追い風に!?最近、スマートフォ…

PAGE TOP