menu

なぜ宇都宮市は餃子の街になったのか。

「餃子でまちおこし」には根拠があった。

餃子の本場である中国北東部に駐屯していた陸軍第14師団の本拠地が宇都宮にあった。栃木県はニラの生産量が全国一位だったといった背景があるが、宇都宮市の餃子消費量が1987年の統計開始以来、4連続で全国1位だったことが発端といわれる。1980年代末から1991年はバブル時代。1988年から1989年にかけては「ふるさと創生」が全国で競い合って行われていた。宇都宮市の「ふるさと創生」ネタを探していた宇都宮市の職員が、宇都宮市のギョーザの購入額が日本一ということを知り「餃子でまちおこし」を発案。そこから宇都宮市は「餃子の街」を自称することになった。そして、PR策が功を結びテレビ番組で取り上げられたことなどから、一気に「餃子の街」が全国区となった。

確かな裏付けがあることが重要だった。当初は、駅から離れた場所に地元の有名店が点在するだけだった餃子店は、注目度が上がると共に増加し、今では駅前、駅ビルでも多数の餃子店が営業している。

都市農村交流課 プロデューサー 石井和裕

軒を連ねる宇都宮市の餃子店。

 

お電話でのお問い合わせ

03-5232-6866

WEBからのお問い合わせ

お問い合わせフォームへ

関連記事

  1. 京都市のイベントがクリスマスや桜の季節に行われない訳

    リピーターを増やす観光イベントの在り方。日本最大の観光都市である京都市では、様々な観光イベントが…

  2. 桜まつりにオンリーワンの独自価値を

    和船の本格的な運行が桜まつりを変えた深川桜まつりが全国各地で無数に開催されている。多くは観光協会…

  3. 開花したばかりの大藤

    海外メディアの評価を最大限に活用する

    お墨付きを使って二次効果、三次効果を生み出す。あしかがフラワーパーク(栃木県足利市)は、栃木県内…

  4. スポーツの街のシンボルを設置する。

    シンボルは駅の正面にある。ラグビーワールドカップ2019™が日本で開催される。埼玉県熊谷市は全国…

  5. 食提供で観光施設が変わる。

    ばら寿司とぼたもちで女性に人気に豪商 稲葉本家は織田信長家臣、美濃の稲葉一族の末裔と言われ、江戸…

  6. 小説を軸に官民一体で作り上げた回遊性の高いまちづくり

    小説を活かし、まちの活性化に臨む現在、日本では少子高齢化が進み、地方都市では都市の活力が減退して…

  7. 地域イベントで地元にブランドを浸透させる。

    地域の食イベントが地元のファンを創る。全国各地でマルシェや産直販売イベント、もしくは、イベント会…

  8. 地域づくりはコミュニティづくり

    街づくりの集大成は神社の復活だった日本橋が変わった。平日はビジネスマンが行き交い、休日は百貨店に…

PAGE TOP