menu

眠っていた「神の箱庭」を発掘する

海水浴とカニの地域が実はパワースポットだった。

京都市内から車で2時間30分。日本海に面したエリアに京丹後市はある。関西地方にお住まいの方には、夏は海がきれいな場所。冬はカニを食べに行く場所として知られる。京都府は、このエリアを「海の京都」と命名。平成28年に海の京都DMOがスタートした。「海の京都」として地域ブランド展開を開始する際に、市民によって「海水浴とカニでよいのか?」が徹底的に検証された。現在、この地域は「神の箱庭」と呼ばれている。

海水浴場、料理旅館、鯛せんべい、北前船で財を成した豪商の屋敷・・・それくらいしか観光資源がないと思われていた地域を、住民がワークショップ等を繰り返しながら再検証した。すると、地元で信仰を集めている神谷太刀宮にある磐座(巨石)が、実は不思議な向きをしていることがわかった。南北と東西に割れ目が入っている。北向きの割れ目からは北極星と久美浜湾を挟んで見える信仰の山・かぶと山が見える。東西の割れ目からは東夏至の日の出、冬至の日没の光が入る。この地域の人々は星や太陽を信仰として生活していたのだ。斜面の中腹にある磐座、かぶと山、その中間にある湖のような形状の久美浜湾を一つの信仰の場として、まるで「神の箱庭」のように感じることが出来るのだ。

このことは、京丹後市民の中でも一部の人しか知らないことであり、広く共有も発信もされてこなかったことだった。こうして、京丹後市は、古くから星の動きを見ながら生活するパワースポットとして、地域ブランドを確立することになった。今では「海の京都」の重要なエリアとなっている。

地域の宝は、どこに眠っているのかわからない。

磐座(いわくら)

久美浜湾

お電話でのお問い合わせ

03-5232-6866

WEBからのお問い合わせ

お問い合わせフォームへ

関連記事

  1. 地域産品を表現するかき氷

    全国各地で誕生する高級かき氷とは?近年、かき氷がブームだ。当初は日光の天然氷やふわふわ氷など、氷…

  2. 女性観光客の増加をもたらした温泉アートエンターテイメント

    「最古にして、最先端。」が街の景色を変えた。愛媛県松山市は、年々観光客減少。最大の観光資源である…

  3. 「自分のまちは自分たちがつくる」という市民の約束

    鯖江市民主役条例が創る地域ブランド鯖江市は眼鏡産業が盛んで100年以上の歴史を積重ねてきた。眼鏡…

  4. 下町から学べる「地域の誇り」と「住んでよし訪れてよし」

    自分の住む町会の名前を背負って歩く深川地区の人々観光庁は「観光地域づくり」の理念を「住んでよし、…

  5. 「富士山が見える」よりも強い地域のDNA

    なぜ「富士山が見える」は強みにならないのか?地域の特徴や強みを何にすえれば移住に相当する魅力的な…

  6. 民間の力で浸透する流山市の地域ブランド・アイデンティティ

    流山市は、なぜ「買って住みたい街」ランキング6位にまで躍進したのか?行政による地域ブランド開発で…

  7. 交通事業者と共に伝える

    現地で実感してもらえるように人を送り込める交通広告テレビ、新聞、雑誌、ラジオといった従来型のメデ…

  8. クリスマスイルミネーションで地域を表現

    富士山は誰のものかを主張「富士山論争」というものがある。山梨県が「富士の国」を自称し、静岡県は「…

PAGE TOP