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「生活文化に裏打ちされた海の食」からの観光戦略

長い歴史を持つ漁港が育てた観光資源で差別化

千葉県勝浦市は千葉の房総半島に位置している。房総半島は半島一帯を一つの観光地エリアというイメージが強く、勝浦市のみならず自治体の名前が東京や神奈川県ではあまり知られていない。そのため、勝浦市としては、房総半島にある他の自治体との違いを明確に打出し「勝浦市に行きたい」と観光客に選んでもらうことが必要になっている。そこで勝浦市は2つの観光資源を他の自治体と差別化のポイントとして観光戦略を策定している。

1つ目の観光資源は「勝浦タンタンメン」。朝、海で働く漁師たちの体を辛さで温めるという漁港が盛んな地域ならではの生い立ちから生まれたご当地グルメだ。勝浦市では1950年代から普及しはじめ、2015年にB-1グランプリで優勝し全国的に有名になった。急に思いついたメニューではなく、以前から地域に根付いていたご当地グルメを活用したことが重要だ。2011年に勝浦市をもっと元気にと立ち上がった市民団体の努力の結果が実り、重要な観光資源に育成することが出来た。この勝浦タンタンメンを求めて多くの観光客が訪れる。

2つ目の観光資源は勝浦朝市。この朝市は天正19年から400年以上も続いており、能登輪島・飛騨高山と並ぶ日本三大朝市の一つ。その昔、山で生活する人が収穫した野菜と、海で生活する人が収穫した海産物を物々交換することから始まったと言われている。

この勝浦タンタンメンと勝浦朝市には「海の食」という共通点がある。いずれも長い歴史を持つ漁港が育てた観光資源なので、房総半島にある他の自治体には同じものが存在しない。
差別化できる強みを明確にして観光戦略を策定することが重要だ。

インターン研究生 小室綾乃

海のモノと山のモノが並ぶ勝浦朝市。

海と山の距離が近い。入江を利用した漁港が市内に点在する。

食べると体の芯が温まる勝浦タンタンメン。

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