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アニメのファンが、地域のファンになる。

一過性のブームで終わらせない、聖地とファンの繋りづくり。

埼玉県秩父市では、2011年からアニメ「あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない」の聖地としてまちおこしに取り組んでいる。アニメ放送終了後から、聖地巡礼マップを4万部配布し、多くの「あの花」ファンが訪れた。また、「あの花」クライマックスシーンを飾る、秩父市の龍勢祭に11万人が殺到するなど(前年7万5千人)秩父に大きな賑わいをもたらした。その経済効果は、放送終了後3年間で、22億円にも上るという。

アニメ聖地巡礼で賑わいが生まれると言っても、大概は一過性のものに過ぎない。放送後、数年間がピークで、その後は減少。次第に巡礼客、ファンは来なくなる。しかし、秩父は放送終了後7年を経過した今なお、多くの巡礼客が訪れるという。それは、新規のファンではなく、リピーターだ。上記の龍勢祭をはじめとしたイベントに何度も通ううちに、秩父市自体を好きになった、というファンが増えてきているという。

秩父市はアニメ作品のファンと地域とを繋ぎ続けることを目指してきた。象徴的な出来事が、ファン有志による秩父橋清掃活動だ。アニメ作品に登場する秩父橋には多くの落書きがあり、ファンからも「何とかしたい」という声が出ていた。秩父市観光課が、その声を拾い上げ発信。集まったファンは秩父橋周辺での除草やごみ拾い、橋脚の落書きを消すなどの活動を行った。地元愛と作品愛が繋がり、共に地域を良くしていく活動に繋がる。アニメ作品のファンが、地域のファンになり、また新たなファンを生んでいく。

『聖地ちちぶ お掃除大作戦!』は翌年も行われる予定だ。

都市農村交流課 プロデューサー 小笠原 雅浩

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