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地域ブランドの浸透に重要なキャラクター選択

地域の強みを具体的に示す「ゆるくない」キャラクターとは?

観光においても地域ブランドづくりは重要性を増している。神奈川県の足柄上地域1市5町(南足柄市・中井町・大井町・松田町・山北町・開成町)からなる「あしがらローカルブランディング推進協議会」は、あしがらエリアの新たな観光ブランドを発表した。ブランドコンセプトは「千年の湧水 あしがら水源」。観光地域づくりにおける地域ブランドを規定する際には、来訪者に対するベネフィットを規定する必要がある。さらに、そのベネフィットを象徴的にイメージできるモノやコトをキャラクターとして規定すると、そのブランドをより理解していただきやすくなる。

「あしがらローカルブランディング推進協議会」は地域ブランドを規定するプロセスの中で、足柄上地域1市5町の地域住民が参加するワークショップを開催し、知られざる地域資源の発掘に努めた。多々ある地域資源の中から、特に「関東地区の飲料水の水源地である地域には、水量豊かな多数の滝」「清流だからこそ育つ蛍の生息地」「新宿から約一時間ながら自然と共生して人々が生活を営んできた里山の生活」をピックアップ。ビジュアルとしてもイメージしやすい3点をキャラクターとして選択した。ブランディングを浸透させるためには、この行為が重要。地域ブランドサイトにも、3点のキャラクターが表現されることで、地域ブランドのベネフィットを閲覧者が具体的にイメージしやすくなるのだ。

「キャラクター=ゆるきゃら」ではない。

都市農村交流課 プロデューサー 石井和裕

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金太郎が産湯をつかったと伝えられる夕日の滝。

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