認知向上とは異なるブランドづくりとは?
自治体が認証する地域産品ブランドは、大きく2つに分けられる。一つは、その地域で作られた産品だという印を産品に与えるもの。もう一つは、ただその地域で作られただけではなく、一定以上の品質基準を超える産品のクオリティにお墨付きを与えるもの。後者の取組みは、自治体が認証する地域産品ブランドでは圧倒的に少ない。
千葉県野田市は、そのクオリティにお墨付きを与えるブランド認証に取り組んでいる数少ない自治体の一つだ。野田市が旗振り役になって参加する農家を束ね、ヘリコプターによる玄米黒酢の空中散布を行い、 減農薬、有機たい肥による農業を進めている。この玄米黒酢農法による特別栽培米は、千葉県野田市産ブランド米「黒酢米」というブランドで出荷される。
野田市は自然と共生する農業の確立を目指している。また、同時に約90haの湿地帯に飼育施設「コウノトリの里」を建設。コウノトリが生息できる地域づくりを進めている。千葉県野田市産ブランド米「黒酢米」のパッケージにもコウノトリがデザインされている。
お客様がブランドのもつ世界観に感動・共感し、購入する・・・単なる認知向上とは異なる、本物の地域産品ブランドづくりが野田市では行われている。
都市農村交流課 プロデューサー 石井和裕

千葉県野田市産ブランド米「黒酢米」のパッケージ。