menu

港の食堂1つで地域のイメージを変えることもある

市民にすら知られていなかった水産業はなぜ再認識されたのか?

神奈川県平塚市は湘南地区に位置する。湘南といえば、しらすが名物だが、具体的な漁港のイメージを抱ける人は少ない。湘南といえば、象徴的なのはビーチの光景なのだ。平塚市も同様。平塚市には小規模ながら漁港があるが、平塚市民にすら、あまり知られてはいなかった。また、戦前から工業地域でもあったため、平塚市自体と水産業のイメージはリンクしないことが多かった。

2014年に平塚市漁業協同組合直営で「平塚漁港の食堂」という一軒の飲食店が開業した。地元平塚漁港にほど近い立地で、獲れた新鮮な魚を「その日のうちに食べる」をコンセプトにしている。本来の営業時間中であっても、完売すれば閉店することもある。あっという間に行列のできる人気店となった。そして、多くの人が、平塚漁港の場所を知った。

「平塚の魚の魅力を発信する拠点となる施設」が出来ることで、平塚市の水産業のイメージが具体化したのだ。

都市農村交流課 プロデューサー 石井和裕

13438965_10153535707286415_1096302827927239244_n

平塚漁港の食堂

お電話でのお問い合わせ

03-5232-6866

WEBからのお問い合わせ

お問い合わせフォームへ

関連記事

  1. シンボルを広場に設置する。

    商業施設と公園の官民連携が「七重の塔」を誕生させた。神奈川県海老名市は東京から50km(小田急線…

  2. 民間の力で浸透する流山市の地域ブランド・アイデンティティ

    流山市は、なぜ「買って住みたい街」ランキング6位にまで躍進したのか?行政による地域ブランド開発で…

  3. ホンキで高品質な地域産品ブランド化に挑戦する

    認知向上とは異なるブランドづくりとは?自治体が認証する地域産品ブランドは、大きく2つに分けられる…

  4. 「富士山が見える」よりも強い地域のDNA

    なぜ「富士山が見える」は強みにならないのか?地域の特徴や強みを何にすえれば移住に相当する魅力的な…

  5. 駅前のコンビニ空き店舗にみんなの店を作る

    地域産品やオリジナルメニューが地域住民を繋ぐ。JR黒田原駅前に、いかにもコンビニエンスストアであ…

  6. ゆるキャラ集合で広域連携を伝える。

    ゆるキャラ大集合イベントが興味を喚起する。自治体単独ではなく、複数の自治体が合同で地域ブランドの…

  7. 「量」はブランド力となり得るか

    大量生産地ならではのブランド化の悩みとは?茨城県は首都圏の食を支える大農業地帯。その中でも鉾田市…

  8. 商店街の顔をつくり回遊を促進する手作り催事

    古くからの商店街がアートの街に変身した。深川資料館通り商店街は地下鉄大江戸線清澄白河駅がある清澄…

PAGE TOP