飲食店は情報発信の起点となる。
地域の食の魅力(地域ブランド)を、どのような方法で消費地である東京で知らせるか。メディアを通して発信する方法もあるが、確実に記事化、番組関するためには大きなコストを必要とする。そこで、話題拡散の核となる飲食の提供を都心で行う方法が、最近、広く行われている。実際に食材を使用した食事をしていただける飲食店とのタイアップが、その主な方法だが、最近では地域の食の魅力をプロモーションするための、専用の期間限定ショップも存在する。
「旅する新虎マーケット」は約3ヶ月ごとに設けるテーマをもとに旬の食やアイテムが集結する、いわば自治体のショーケースのようなPOP UPスタンド。虎ノ門ヒルズから新橋を結ぶ新虎通りにある期間限定ショップだ。約3ヶ月毎にテーマを設け、日本全国の食を提供している(主催:2020年東京オリンピック・パラリンピックを活用した地域活性化推進首長連合、共催:経済産業省)。
自治体の食の魅力を独立した飲食店という形式で3か月間、ここから発信することが出来る。ポイントは虎ノ門という場所。虎ノ門ヒルズには大手広告代理店の本社、公益財団法人東京オリンピック・パラリンピック競技大会組織委員会、ラグジュアリーホテルなどが入居している。霞が関からも近い。発信力のある人が飲食を楽しみ、情報を拡散してくれる可能性が高い。常に4棟の飲食店が自治体の食情報を発信している。
都市農村交流課 プロデューサー 石井和裕

旅する新虎マーケット

旅するスタンド3「お茶しゃぶしゃぶ 鈴鹿」