menu

東京で伝えなくても伝えられる場所はある。

アウトレットパークで開催される地域ブランド販売催事

新春セール時期に茨城県阿見町のあみプレミアム・アウトレットで「土浦の恵みマーケット」が開催された。土浦市の豊かな土地が育んだ農産物をPRするという販売催事だ。土浦食材を使用した、飯村牛蓮根ハンバーガーや、レンコンとワカサギのキッシュなどのテイクアウトメニュー、土浦市直送の生鮮野菜が販売されていた。土浦市の特産品は蓮根。茨城県内では知られている。しかし、消費地である東京都、千葉県ではあまり知られていない。土浦市は、特産品の認知を上げていきたいという考えを持っている。

なぜ、販売催事はあみプレミアム・アウトレットで開催されているのだろう。土浦市は、以前に浅草など東京都内でPR・プロモーションを開催していた。しかし、予定していた効果を得られなかった。理由はターゲティングにある。浅草には全国や海外から観光客が集まる。そこで「土浦市です!」と声を挙げても振り向く人は少ないだろう。彼らの多くは、土浦市の農産物を購買するターゲット層ではない。

あみプレミアム・アウトレットは、東京から高速道路で向かうと、土浦市から15キロ程手前にある。駐車場をぐるりと回ると、茨城県内ナンバーに加えて、東京都内、千葉県内のナンバーの車が多くみられる。つまり、消費地である東京都、千葉県に居住し、茨城県内に出向くことがある人が多く訪れている。まさに、土浦市の農産物のメインターゲット層と重なる。ここで、土浦市のブランド産品を体験し、気に入ってもらえれば、「アウトレットに行くついでに、土浦にも寄ってみようか」ということもありうるかもしれない。

激戦区で、しかも、ターゲット層との接点を持てる可能性が高くない都内一等地でのPR合戦に参戦するよりもはるかに戦略的かつ費用対効果が高い手法だろう。

都市農村交流課 プロデューサー 小笠原 雅浩

レンコンの触感が特徴の飯村牛蓮根ハンバーガー

農産品は良好な売り上げ。PRにもつながった。

会場はアウトレットパークの一角。

お電話でのお問い合わせ

03-5232-6866

WEBからのお問い合わせ

お問い合わせフォームへ

関連記事

  1. 機能的なブランドデザイン開発

    コンセプトを見せるカタチにするのでブランドデザインブランドの由来は家畜の識別のために「焼印を押す…

  2. チャレンジショップで女子集客の町に。

    駅前に「小さな町の生業づくり」福岡県吉富町は人口7,000人の小さな町。商店がなかった駅前にコン…

  3. 味のお墨付きを得る

    調査結果によって「芳賀のめぐみ」の美味しさは数値化をされた。日本全国に産品ブランドが乱立している…

  4. 肥料が創るブランド

    ブランドの由来は家畜の識別のために「焼印を押す(brand)」ことにあるといわれている。栃木県茂…

  5. ブランドを伝えるタイアップ手法

    信頼を何で伝えるのかが重要。地域ブランドの信頼性を「どのように伝えるか」、地域ブランドに「どのよ…

  6. 農家のブランドを示す商品

    象徴的な1つの商品で表現する。「自然野菜のら」は千葉県我孫子市の畑で土作りにこだわり、農薬・化学…

  7. 地域を表現する新しい酒造り

    花の酵母で新商品を開発するという挑戦神奈川県開成町にある瀬戸酒造店は、慶応元年(1865年)に創…

  8. 酒蔵は地域と世界を結ぶ

    ソムリエが日本酒で地域をPRする動きも日本政府が日本酒、焼酎、泡盛の輸出促進に向けた新たな指針を…

PAGE TOP