宇治が日本を代表するお茶のブランドになったのは髙い技術から。
近畿農政局が「食と農」に関わる体験型観光の情報を英語サイトで発信している。特に人気なのは京都府南部の山城地域(宇治)でのお茶体験だ。茶摘みから試飲まで4時間の「ティー・ツアー」等、各種体験が用意されている。山城地域(宇治)に限らず、長崎県、鹿児島県、静岡県でも茶畑の景観は、訪日外国人観光客からの評価が高い。京都府では、将来に「宇治茶生産の景観」をユネスコ世界文化遺産に登録することを視野に、宇治茶の振興に取り組んでいる。
実は宇治茶の生産量は多くない。宇治は「日本茶のふるさと」と称されることも多く、ペットボトルのお茶も京都ブランドが多く採用されているが、宇治茶は技術ブランドなのだ。山城地域はお茶の生産技術を向上させて、日本茶を代表する上質な抹茶、煎茶、玉露を生み出してきた。
技術で地域ブランドを作り出すこともできる。宇治の他には日本一の金物の街といわれる燕三条が挙げられる。
都市農村交流課 プロデューサー 石井和裕

最近ではインバウンド観光客からの人気が高い茶畑の風景。