menu

DMO成功のカギは地域アイデンティティづくり

何で地域の合意を形成していくのか?

集客力を高めるDMO(Destination Marketing/Management Organization)。DMOは観光のスタイルが団体型から個人型へ変化する中で生まれた考え方。「観光」領域を超越した地域活性の最先端。新しい観光事業推進体制(プラットフォーム)。行政・民間の足並みを揃えて推進するには地域アイデンティティづくりが重要だ。

例えば京都府北部の日本海に面して7市町で構成する「海の京都DMO」は、準備段階で住民参加型のディスカッションを徹底的に開催。各市町の魅力と「海の京都」広域の魅力の合意形成に力を注いだ。その結果、地域住民も「特に特徴がない」と考えていたこの地域は「天地山海にいきづく和の源流」という地域アイデンティティを規定し、この地域ならではの地域資源や誇りを住民が共有することに成功。積極的に観光地域づくりを推進する人材の発掘と育成も行うことが出来た。地域アイデンティティから観光コンセプトを導き出し、モデルコースなどを整備することから広域連携を進め、現在では「海の京都DMO」として広域地域一丸となって地域活性施策を進めることが出来ている。

地域住民の合意形成は利害関係の調整も必要だが、まず、地域アイデンティティづくりが重要だ。

都市農村交流課 プロデューサー 石井和裕

test1

周囲5kmの入江に230軒あまりの舟屋が立ち並ぶ伊根町独特の風景。

お電話でのお問い合わせ

03-5232-6866

WEBからのお問い合わせ

お問い合わせフォームへ

関連記事

  1. 地域ブランドの浸透に重要なキャラクター選択

    地域の強みを具体的に示す「ゆるくない」キャラクターとは?観光においても地域ブランドづくりは重要性…

  2. 商店街、商工会と制作会社がつながり生まれたガルパンブーム

    地元が楽しければ外から人がやってくる。「ガールズ&パンツァー」通称ガルパンは、戦車に乗った女子高…

  3. 観光に役立つとは限らない世界遺産

    世界遺産登録の本当の意味とは?諮問機関がユネスコに対して、古代遺跡「『神宿る島』宗像・沖ノ島と関…

  4. シンボルを駅に設置する。

    駅は玄関であり来訪者との接点。白河関は奥州三古関のひとつに数えられている国指定史跡。奈良時代から…

  5. 下町から学べる「地域の誇り」と「住んでよし訪れてよし」

    自分の住む町会の名前を背負って歩く深川地区の人々観光庁は「観光地域づくり」の理念を「住んでよし、…

  6. アニメのファンが、地域のファンになる。

    一過性のブームで終わらせない、聖地とファンの繋りづくり。埼玉県秩父市では、2011年からアニメ「…

  7. 良き伝統を次の世代に結ぶ小江戸の人材育成

    蔵の街は市民の力で維持されてきた。埼玉県川越市は、明治時代の川越大火にも耐えた蔵が多く残っている…

  8. 港の食堂1つで地域のイメージを変えることもある

    市民にすら知られていなかった水産業はなぜ再認識されたのか?神奈川県平塚市は湘南地区に位置する。湘…

PAGE TOP