menu

良き伝統を次の世代に結ぶ小江戸の人材育成

蔵の街は市民の力で維持されてきた。

埼玉県川越市は、明治時代の川越大火にも耐えた蔵が多く残っている。歴史を感じる街並みは「重要伝統的建造物群保存地区」に指定され、「美しい日本の歴史的風土100選」に選定されている。川越市には小江戸の風景を求めて多くの観光客が来訪する。

川越市では平成29年度の協働委託事業として「こえど市民活動ネットワークづくりプロジェクト」と称し、市内の各市民活動団体が緩やかにつながるきっかけとなる市民活動支援講座、ワークショップ、情報紙の発行等を委託団体(NPO法人アートバーブズフォーラム)と協働して行っている。「地域づくりワークショップ」「市民活動支援講座」「市民活動交流イベント」を開催し、情報誌で情報発信している。

川越市は、この活動を通して、川越市民に、地域づくりの事例研究、地域の課題研究を行う気づきの場を提供し、ワークショップを通じ、地域づくりへの関心を高めている。市民同士の情報交換・交流が活発化し、川越市は古い街並みを維持しながら、市民の新しい取り組みを拡げている。

川越市のタグラインは「時が人を結ぶまち」。街並みの保存も、実は全国に先駆けて地域の若手の商店主の団体が発端を起こして行われたこと。元来、子どもからシニアまで、世代間の交流も盛んな地域なのだ。良き伝統を次の世代に結ぶ人材育成が、この地域を支えている。

都市農村交流課 プロデューサー 石井和裕

お電話でのお問い合わせ

03-5232-6866

WEBからのお問い合わせ

お問い合わせフォームへ

関連記事

  1. ナンバーワンには高いブランド価値がある

    何を約束し地域の強みを伝えるのか?「ブランドとは約束である」。約束するのであれば、より価値が高い…

  2. 地域の「ヒト・コト・モノ」をスマホで発信

    誰が伝えるか?どのように使っていただけるか?茨城水戸市では、地域の魅力を水戸の魅力発信アプリケー…

  3. 市庁舎で地域ブランドを伝える。

    世界遺産のある街並みが現代風に復活「富岡製糸場と絹産業遺産群」が世界文化遺産に登録され群馬県富岡…

  4. 地域ブランドの浸透に重要なキャラクター選択

    地域の強みを具体的に示す「ゆるくない」キャラクターとは?観光においても地域ブランドづくりは重要性…

  5. 選択と集中で「いちご日本一」のまちへ

    真岡市の石坂真一市長は2017年5月15日に就任記者会見を行い、日本全国のイチゴ生産者を集めた交流会…

  6. いま再びブームの兆し!? 地域通貨って、いったい何?

    国を挙げての「キャッシュレス化」の推進が地域通貨復権の追い風に!?最近、スマートフォ…

  7. 商店街の顔をつくり回遊を促進する手作り催事

    古くからの商店街がアートの街に変身した。深川資料館通り商店街は地下鉄大江戸線清澄白河駅がある清澄…

  8. キャッチフレーズで何を伝えるか

    独自価値をイメージできるキャッチフレーズか?日本全国の自治体や地域は競い合う時代になっている。限…

PAGE TOP