menu

地域アイデンティティを視認するアイコンを史跡から

「足たび 学び舎のまち足利」を伝える漢字2文字

栃木県足利市は、室町幕府を開いた足利氏発祥の地。八幡太郎義家の孫、義康が足利氏(源姓)を名乗り、この地を治めたことが足利市の始まりとされている。「足たび 学び舎のまち足利」とも呼ばれる。日本最古の 「足利学校」を創立し、東洋の総合大学として多くの弟子を育成したが、その理由。足利駅の近くには「足利学校」の建物が今も残り、観光拠点となっている。平成27年4月24日に、国の日本遺産審査委員会は、史跡足利学校跡を含む「近世日本の教育遺産群-学ぶ心・礼節の本源-」を、正式に「日本遺産」に認定した。

そのような足利市の歴史と地域アイデンティティを市民の共有するため、様々な手段が講じられている。その中でも、注目してほしいのは、地域ブランドを表現するビジュアルに「学校」の文字が使用されていることだ。これは、足利学校の象徴的な門となっている「学校門」の扁額に書かれた所をモチーフとしている。足利市に暮らす人は、毎日のように「学校」の文字を眺め、知らず知らずのうちに「足たび 学び舎のまち足利」の誇りを胸に共有している。

都市農村交流課 プロデューサー 石井和裕

足利学校の学校門

扁額「學校」の文字をモチーフにした、商店街の案内サイン

お電話でのお問い合わせ

03-5232-6866

WEBからのお問い合わせ

お問い合わせフォームへ

関連記事

  1. 江戸時代と現代の新旧キャラクター

    成田観光のPRに2つのキャラクターゆるキャラとは「ゆるいマスコットキャラクター」のこと。「ゆるキ…

  2. 肥料が創るブランド

    ブランドの由来は家畜の識別のために「焼印を押す(brand)」ことにあるといわれている。栃木県茂…

  3. 地域づくりはコミュニティづくり

    街づくりの集大成は神社の復活だった日本橋が変わった。平日はビジネスマンが行き交い、休日は百貨店に…

  4. 眠っていた「神の箱庭」を発掘する

    海水浴とカニの地域が実はパワースポットだった。京都市内から車で2時間30分。日本海に面したエリア…

  5. 食で伝える二宮尊徳翁の教え

    偉人の教えを物語で説明するよりも、食で説明するカフェメニュー二宮尊徳が活躍した江戸時代末期は人口…

  6. 水と城の街を印象付ける銘菓の売場づくり

    カラフルな売り場が地域の地域の歴史・風土を今に伝える。大垣市は慶長5年(1600年)の関ケ原の戦…

  7. キャッチフレーズで何を伝えるか

    独自価値をイメージできるキャッチフレーズか?日本全国の自治体や地域は競い合う時代になっている。限…

  8. 「生活文化に裏打ちされた海の食」からの観光戦略

    長い歴史を持つ漁港が育てた観光資源で差別化千葉県勝浦市は千葉の房総半島に位置している。房総半島は…

PAGE TOP