menu

地元を想う高校生が地域産品を開発

「課題研究」授業が地域に活力を与えた

関東の最東端に位置する千葉県銚子市は日本随一の漁獲量を誇る漁港のある町だ。また、醤油、米、キャベツ、メロンなどの特産品がある。一方で観光産業は縮小傾向にあり、かつて、地元市民の足で重要な観光財源である銚子電鉄は経営難に陥った。その際に銚子電鉄の新たな収益源として発売した、米と醤油を活用した「ぬれ煎餅」が大ヒットし危機を回避したことは広く知られている。

そのような銚子市にある千葉県立銚子商業高等学校では生徒に実践的な学習の機会を与えるために「課題研究」という独自の授業を行っている。その授業の中では行政や地元企業を巻き込み地域と連携した教育の場を設けている。この授業から、地元の特産品を使った商品開発を行い、「ぬれ煎餅アイス」や「キャベツメロンパン」といったユニークな商品を銚子電鉄の駅売店等で販売している。観光商業施設「ウォッセ21」には「銚商夢市場」を開店。生徒が販売店運営をしている。これらの活動は高く評価され、千葉県立銚子商業高等学校は山崎製パンと「四角いメロンパン」を共同開発し。関東地区で販売するまでに至っている。

2014年に銚子電鉄は脱線事故を起こし廃線の危機に陥る。再び訪れた銚子市の危機を救ったのも千葉県立銚子商業高校に通う高校生だった。クラウドファンディングを活用することで車両修理費の一部である300万円を集めることに成功したのだ。活動がテレビ番組で取り上げられ、地元を想い活動する高校生の姿が、全国の人から共感を得て話題を呼び、支援の輪を広げたことが成功につながった。

このように、授業を通して高校生が地域活動に参加することで、銚子市では、地域に活力をもたらす新たな人材を育成し続けている。銚子市では若い人材が地域活性において重要な役割を果たしている。

研究生 大槻倫成

開発された商品の一つ「キャベツメロンパン」。

お電話でのお問い合わせ

03-5232-6866

WEBからのお問い合わせ

お問い合わせフォームへ

関連記事

  1. 良き伝統を次の世代に結ぶ小江戸の人材育成

    蔵の街は市民の力で維持されてきた。埼玉県川越市は、明治時代の川越大火にも耐えた蔵が多く残っている…

  2. 地域産品の力を見極める高級飲食店のシェフならでは立ち位置

    食イベントでの試食アンケートでは把握できない事とは?「良いモノなのに、なぜ売れない」「ブランド力…

  3. クリスマスイルミネーションで地域を表現

    富士山は誰のものかを主張「富士山論争」というものがある。山梨県が「富士の国」を自称し、静岡県は「…

  4. 地域産品を表現するかき氷

    全国各地で誕生する高級かき氷とは?近年、かき氷がブームだ。当初は日光の天然氷やふわふわ氷など、氷…

  5. 小説を軸に官民一体で作り上げた回遊性の高いまちづくり

    小説を活かし、まちの活性化に臨む現在、日本では少子高齢化が進み、地方都市では都市の活力が減退して…

  6. 地域の力を維持するための景観と建物の保全

    地域の歴史を守り伝える風光明媚な景観兵庫県神戸市垂水区の舞子エリアは長い歴史のある景勝地。明石海…

  7. ご当地メニューに必要なストーリーと地産地消

    「大宮ナポリタン」は鉄道のまちの地産地消メニュー全国各地で新たなご当地メニューの開発が盛んに行わ…

  8. 現代のニーズへの対応を加えて賑わい続ける市場に

    個人旅行客への対応で伝統の小売スタイルを維持京都は優れた食文化の歴史を持っている。京都市民からは…

PAGE TOP