menu

ゆるキャラによる地域ブランド発信のありかた

くまモンのブレイクには理由があった。

全国各地で自治体や団体によるキャラクター(ゆるキャラ)が誕生し活躍している。その数は膨れ上がり、今や、全貌が掴めないほどになっている。ふなっしーに代表される民間によるインディーズゆるキャラも増え、地域活性のために活躍している。ゆるキャラが、地域ブランドを発信するために重視すべき点は2点ある。

1 お子さまでも書くことが出来る単純なデザイン。

要素を盛り込ませ過ぎず、複雑なデザインを回避することが必要だ。くまモンは単純な曲線で描くことが出来る。だから、お子さまをはじめとして、多くの人に覚えられ、描かれることが出来た。ゆるキャラではないが、アンパンマンが極めて単純な曲線で構成されたデザインであることは広く知られている。

2 地域ブランドを伝える役割を果たせるデザイン。

くまモンは、熊本県の「赤いけん!ウマいけん!くまもと!」という産品ブランドPRのコンセプトが明確であるがゆえにブレイクした。「美味しすぎて赤いほっぺが落ちた」というストーリー仕立てのPRキャンペーンである、くまモン「赤いほっぺ」紛失事件で広告効果6億円という成果もあげている。

まだまだ、マイナーなゆるキャラの中で、上記の2つの要素を的確に捉えたゆるキャラがいる。神栖市イメージキャラクター「カミスココくん」だ。神栖市は茨城県の最東端にあり、目立たない存在。その場所を覚えてもらうことが、地域ブランドを浸透させるための第一歩という狙いだ。この顔を見れば、誰もが神栖市の場所をココだと理解することが出来るだろう。

都市農村交流課 プロデューサー 石井和裕

カミスココくん

お電話でのお問い合わせ

03-5232-6866

WEBからのお問い合わせ

お問い合わせフォームへ

関連記事

  1. ナンバーワンには高いブランド価値がある

    何を約束し地域の強みを伝えるのか?「ブランドとは約束である」。約束するのであれば、より価値が高い…

  2. 地域づくりはコミュニティづくり

    街づくりの集大成は神社の復活だった日本橋が変わった。平日はビジネスマンが行き交い、休日は百貨店に…

  3. モニターツアーを円滑に実施する。

    参加者を確保するだけではなく、大きな効果を生み出すモニターツアー。観光地域づくり、特産品ブランド…

  4. 市庁舎で地域ブランドを伝える。

    世界遺産のある街並みが現代風に復活「富岡製糸場と絹産業遺産群」が世界文化遺産に登録され群馬県富岡…

  5. 色で注目を集める。

    黒が強い印象を植え付ける。水郷として知られる下総佐原(千葉県香取市)の蕎麦処・小堀屋本店の建物は…

  6. 東京スカイツリーで観光プロモーション

    観光客が集まる場所で観光プロモーションを実施する。東京スカイツリーでは「日本に元気を発信したい」…

  7. フォトジェニックな女子旅のまち

    犬山に行けば「必ずカワイイ写真を撮影できる」ブランドを確立した城下町。3年前までは「猫も歩かない…

  8. いま再びブームの兆し!? 地域通貨って、いったい何?

    国を挙げての「キャッシュレス化」の推進が地域通貨復権の追い風に!?最近、スマートフォ…

PAGE TOP