各地で地域産品の開発が行われている。特に他の地域の産品との差別化に有効で利益を大きくとれる加工食品の開発は、年々盛んになっている。しかし、開発した商品が全て順調に売れるわけではない。作り手の思惑が外れて、在庫を抱えてしまうこともある。そこで必要となるのが、開発段階での試食調査。これを想定ターゲットを対象に実施する。
例えば、家計の決裁権を持つ主婦や子育てママをターゲットにする商品であれば、主婦や子育てママの集まるイベントでの試食調査が有効だ。調査対象者は10名や20名の少人数ではなく、100名以上であることが望まれる。特に、子育てママは食の味覚と品質に対する評価が厳しいので、より丁寧な調査をすることが必要となる。作り手の内輪の仲間で「美味しい」という評価を得ても、実際に購買してくださると思われるターゲット層からの評価を得られなければ売れる見込みが立たないのだ。
都市農村交流課 プロデューサー 石井和裕

調査モニターを集めるか、ターゲットが集まる場所に出ていくか、いずれかの方法で実施。

屋外イベントの場合はキッチンカーで調理。

効率的な調査のお誘いにはスキルが必要。